同級生と比べて小柄であっても、それが「個性の範囲」なのか「小児科での相談が必要なレベル」なのかを切り分けるには、統計的な指標である「標準偏差(SDスコア)」と「成長曲線パーセンタイル」を正しく読み解く必要があります。
日本小児内分泌学会の診断基準において、医学的な「低身長」と定義されるのは、同性・同年齢の平均値から-2.0SD(標準偏差)を下回る場合です。これは統計上、同年代の100人中およそ2〜3人(下位2.3%)に該当します。
重要なのは単一の時点での数値ではなく、「成長曲線の傾き(軌跡)」です。母子健康手帳や学校の健康診断記録票に記載された数値を成長曲線シートにプロットした際、パーセンタイル曲線のカーブに沿ってなだらかに右肩上がりを描いているなら、小柄であってもその子なりのペースで育っている証拠です。逆に、以前は平均値付近にいたのに急激にカーブから外れて横ばいになっている場合は、成長率の停滞を示す警戒シグナルとなります。