ファッションショーのランウェイを歩くトップモデルの世界では、161cmで44kg前後という161cmモデル体重の見た目が求められるケースが存在します。しかし、その華やかなショーの裏側には、過酷な代償が存在することを現場のファッション関係者は口を揃えます。
コレクションのフィッティング現場に立ち会うスタイリストは、次のように内情を明かします。
「服のドレープ(揺れ感)を直線で見せるため、モデルには極限の薄さが求められます。しかし161cmで44kgとなると、座っただけでお尻の骨が痛くて板張りの椅子に座れなかったり、楽屋では常に極度の寒気でダウンジャケットを手放せなかったりするのが日常茶飯事です。骨格が完全に浮き出た状態は、服を魅せるための『歩くハンガー』としての機能であり、プライベートで幸せそうに見える体型とは全く別物です」
欧州諸国(フランスやイタリアなど)では、BMI18.5未満の極端に痩せ細ったモデルの活動を法律で規制し、医師の診断書の提出を義務付ける動きが定着しています。「モデル体重=美しい女性の基準」という昭和から平成にかけて定着した画一的な価値観は、国際的には完全に過去の遺物となっているのです。