数字は嘘をつかない。ブライダル業界の最新データによれば、あえて仏滅に挙式を行うカップルの割合は、この5年でほぼ倍増した。理由は明快。圧倒的な価格差だ。
「大安の土曜日と比べると、同じプランでも50万円以上安くなることがあります。浮いた予算を新婚旅行や新生活の家具に回す方が、はるかに現実的ですよ」
都内のウェディングプランナーは、最近の若いカップルのドライな価値観をそう語る。かつては親世代からの猛反対に遭うケースも多かったが、物価高と実質賃金の伸び悩みが続く2026年の日本において、周囲の「縁起」より自分たちの「実利」を取る選択がごく当たり前の文化として定着しつつある。