レムの存在は、主人公・夜神月にとっても最大の誤算であり、同時に最強のコマだった。月はミサを愛していない。ただ自らの理想郷を築くための道具として利用しようとする。レムはその企みを完全に見抜いていた。「ミサに害をなせば、お前を殺す」――死神からの直球の脅迫に対し、月は恐怖するどころか、その深い愛情すら罠に利用した。
知略で世界を支配しようとする天下一の頭脳と、ミサの笑顔を守ることだけを望む絶対的な死神。二人の化かし合いは、緊迫感あふれる頭脳サスペンスの最高峰だ。月が仕掛けた詰みの一手により、レムはミサの安全と引き換えにLの本名をノートに書かざるを得ない状況へと追い詰められていく。