ヤッターマン側の活躍と対をなす形で作品のアイコンとなったのが、深田恭子率いるドロンボー一味だ。ボヤッキー役の生瀬勝久、トンズラー役のケンドーコバヤシという完璧すぎるキャスティングは、原作ファンを心から唸らせた。中でも深田恭子が魅せた妖艶な衣装と、どこか憎めない愛らしさを同居させたドロンジョ像は、公開当時空前のフィーバーを巻き起こした。
悪役でありながらも愛され続ける彼らの掛け合いは、作品全体のテンポ感を心地よく引き締めている。単なる勧善懲悪の構図にとどまらない、登場人物たちの人間味溢れるドラマを描き出したことこそが、本作が世代を超えて愛され続ける隠れた理由と言えるだろう。