初見の旅行者が必ず戸惑うのが、その形状だ。見た目は回転焼き(今川焼き)そのもの。しかし、一口かじると中から現れるのは甘いあんこではなく、ソースの染み込んだ具材というギャップ。これこそが独自のアイデンティティである。
調理法も個性的だ。専用の銅板や鉄板の深型プレートに生地を流し込み、たっぷりの刻みキャベツ、天かす、紅生姜、生卵や豚肉を投入する。上下から挟み込むように焼き上げることで、通常の焼き物では得られない密閉加熱効果が生まれる。蒸し焼きにされたキャベツの甘みが極限まで引き出され、外皮の香ばしさと絶妙なコントラストを生み出す仕組みだ。効率的な調理性と圧倒的な満足感を両立させた、庶民の知恵の結晶と言える。