カナエの死後、彼女が愛用していた桃色と緑の美しい「蝶の羽織」は妹のしのぶへ引き継がれた。しのぶは内に秘めた猛烈な怒りを隠すように、亡き姉と同じ穏やかな微笑みをたたえて振る舞うようになる。その笑顔は、姉の遺志と面影を背負い続けようとする壮絶な誓いの証でもあった。
また、身売りされ心を閉ざしていた幼い栗花落カナヲを救い出し、引き取ったのもカナエとしのぶだ。「自分の頭で考えて行動すること」を促し、思案に迷った際にとコインを投げさせるキッカケを与えたカナエの優しさは、カナヲの心に小さな希望の芽を植えた。この絆が、後に童磨との最終決戦において奇跡のような決着をもたらすことになる。