街の姿が急速に近代化する一方で、長年この地で暖簾を守り続けてきた老舗の存在感も健在だ。再開発の波を乗り越え、装いを新たに再オープンした大衆食堂や和食処には、変わらぬ味と温かい接客を求めて常連客が絶え間なく訪れる。
サクサクの衣に包まれたボリューム満点のアジフライ定食や、出汁がしっかり染み込んだ日替わりの煮魚定食は、ホッと心が和むおふくろの味。手頃な価格でありながら、炊き立てのご飯とおかわり自由のみそ汁がついた定食は、働く人々の強い味方だ。新旧が心地よく共存する登戸の懐の深さを、料理を通じて実感できる。