理三合格実績の歴史を振り返ると、灘高校の東大理三合格者数は長らく他校を圧倒してきました。灘の強みは、中学入学段階から数学・理科の進度を極限まで加速させ、高2終了時点で東大二次試験レベルを完答できる学力を練り上げるカリキュラムにあります。全国から腕自慢が集う環境が、高いモチベーションを持続させる原動力です。
対する筑波大学附属駒場(筑駒)は、1学年の定員が約160名と灘(約220名)よりも少ないにもかかわらず、毎年10名以上の理三合格者をコンスタントに輩出しています。生徒1人あたりの理三合格密度という指標において、筑駒の右に出る学校は存在しません。
注目すべきは桜蔭高校の東大理三合格実績です。かつて「男子の牙城」と見なされていた理科三類において、桜蔭は毎年10名前後の合格者を安定して輩出する屈指の供給源となりました。医学部志向の高さと緻密な記述対策指導が結実し、東大医学部内でも桜蔭出身者のプレゼンスは年々高まっています。
一方、東大合格者数全体で40年以上連続トップを走る開成高校は、理一・理二への志望分散傾向が見られる年があるものの、理三志望層に絞った精鋭部隊が確実に合格を勝ち取っており、名門4校によるハイレベルな均衡は依然として強固です。