金沢を訪れたなら、まず足を運びたいのが「金沢の台所」として約300年の歴史を誇る近江町市場です。狭い小路に鮮魚店や青果店がひしめき合う市場内では、日本海で水揚げされたばかりの鮮魚を贅沢に盛り付けた海鮮丼が絶大な人気を誇ります。丼から溢れんばかりに敷き詰められた甘エビ、ズワイガニ、ブリ、ウニ、イクラの競演は、視覚と味覚の双方を瞬時に満たしてくれます。
市場内の海鮮丼専門店は朝早くから行列ができる店舗も多いため、混雑を避けるなら開店直後の朝8時〜9時台、または昼のピークを過ぎた14時前後の訪問が賢い立ち回りです。ネタの鮮度と豪快な盛り付けに対する評判は非常に高く、旅のスタートを飾る朝食や昼食としてこれ以上の選択肢はありません。
そして、金沢の海鮮を語る上で外せない最高峰の主役が「のどぐろ(アカムツ)」です。「白身のとろ」と称されるその身は、極上の脂が乗っていながらも後味は驚くほど上品。鮮度の良さをダイレクトに楽しむ「刺身」はもちろんのこと、皮目をサッとバーナーで炙った「のどぐろの炙り」は、脂の甘みと香ばしさが口いっぱいに広がり、一度味わえば忘れられない衝撃を残します。塩焼きやすし飯と合わせたのどぐろ飯など、多彩なアプローチでその真価を堪能してください。