大学と地域社会の関係性も、新たなフェーズに入った。別府市という日本屈指の温泉街は、今や世界中から集まる若者たちの巨大な実験場だ。地元の老舗旅館が留学生のアイデアを採用してインバウンド向けの新しいサービスを開発したり、地域の祭りに世界各国のパフォーマンスが融合したりと、化学反応が止まらない。
地方創生という言葉が形骸化する中、別府のモデルは一つの解を示している。それは、外から人を呼び込むだけでなく、定着させ、地域のリソースと掛け合わせること。温泉の湯煙の中に溶け込む多国籍な笑い声は、日本の地方が持つ無限の可能性を象徴しているかのようだ。