現在の状況は、1950年当時よりも複雑だ。当時は米が高価で、麦が安価な代替品だった。しかし現代では、ロシア・ウウライナ情勢の長期化や為替の影響で、輸入小麦の価格も高止まりしている。
それでもなお、国内産のブランド米に比べれば、輸入小麦を原料とした麺類やパン、あるいは大麦や雑穀のほうが「満腹感に対するコストパフォーマンス」において勝る場合が多い。消費者は日々、スーパーの棚の前で電卓を叩き、どの炭水化物が最も効率よく胃袋を満たせるかを計算している。これはまさに、池田が指摘した「経済原則」そのものである。