西館・東館・南館という3つの建物が複雑入り組む構造は、一見すると回遊が難しそうにも思える。しかし、この迷路のような奥行きこそが、思いがけないショップや商品との出会いを生み出す「偶然の発見(セレンディピティ)」の装置として機能しているのが実に興味深い。
フロアごとに明確な世界観が提示されつつも、連絡通路を行き来するうちに自然と別のゾーンへと引き込まれていく。モードファッションからサブカルチャー、映画館、カフェへとシームレスに繋がる移動体験は、時間の経過を忘れさせる力を持つ。単なる買い物の移動を超えた、都市空間の探検としての愉しみがここには盛り込まれている。