膝のどこが痛むかによって、炎症を起こしている組織は明確に異なります。自身の痛む位置と動作を照らし合わせることで、現状の深刻度を客観的に判定できます。
膝の内側の痛みと「鵞足炎」のメカニズム
膝の内側からすねの上部にかけて痛む場合、疑われるのが「鵞足炎」です。半腱様筋・薄筋・縫工筋という3つの筋肉の腱が交わる部分が鵞鳥の足に似ていることから名付けられました。歩く・走る動作で腱と骨が擦れ合うことで生じ、特に普段運動をしない人が急に歩行量を増やした際や、つま先が外を向いたまま膝が内側に入る(ニーイン)歩き方をしている人に多発します。
外側が軋むように痛む「腸脛靭帯炎(ランナー膝)」
膝の外側にある骨の出っ張りと靭帯が擦れ合い、屈伸するたびにピキッと痛むのが腸脛靭帯炎です。ランナーに多い疾患ですが、O脚気味の骨格や、底のすり減った靴を履き続けている20代の日常歩行でも容易に発症します。
20代でもあり得る「半月板損傷」セルフチェック
「特に転倒した記憶はないが、膝が完全に伸びきらない」「膝の中で何かが挟まったようにロックされて動かない」という症状がある場合、潜在的な半月板損傷の可能性があります。生まれつき半月板が分厚い「円板状半月板」の場合、20代の日常的な屈伸動作の積み重ねだけで亀裂が入る事例が整形外科臨床で多数報告されています。