2キロ徒歩は何分?不動産表示の罠と年代別実測値を徹底解剖

2キロ徒歩は何分?不動産表示の罠と年代別実測値を徹底解剖

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不動産物件の広告や概要欄で目にする「駅徒歩〇分」という表記は、あらかじめ定められた厳格なルールに基づいて算出されている。この根拠となっているのが、国土交通省の指導のもとで制定された不動産の表示に関する公正競争規約だ。この規約において、徒歩による所要時間は「80メートルを1分」として計算することが義務付けられており、業界団体である首都圏不動産公正取引協議会などの基準に則って運用されている。

2,000メートル(2キロ)を80メートルで割ると「25分」という計算結果が導き出される。専門的な視点から物件の価値を調べる不動産鑑定士の実務においても、この分速80メートルは客観的な指標として広く用いられてきた。しかし、不動産業界で定着しているこの表示ルールには明確な盲点が存在する。それは、信号待ちの時間、踏切の遮断時間、歩道橋の昇り降り、傾斜の激しい坂道などが一切考慮されていない点だ。その結果、実際の歩行では30分以上かかるケースが珍しくない。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。