参拝を終えた後に立ち寄りたいのが、門前町を彩る伝統の名物だ。淡い青と赤の筋が美しい「糸切餅」は、蒙古襲来の折に弓の弦で餅を切って神前に奉納した故事に由来する。刃物を使わずに糸で切り分ける繊細な餅は、あっさりとした上品な餡と柔らかな餅皮が絶妙な調和を見せる。そしてもう一つの名物が「お多賀杓子」だ。元正天皇の病気平癒のために献上された無病息災の飯杓子であり、日常の「おたまじゃくし」の語源になったとも言われる。食と道具に宿る歴史の物語は、持ち帰る旅の記憶をより豊かなものにしてくれる。
滋賀・多賀神社の隠れた参拝ルートとは?命の親神と糸切餅の旅
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