Q1:カモノハシの卵はどれくらいの大きさで、一度に何個産むのですか?
A1:カモノハシの卵は直径約15〜17ミリメートル程度で、ウズラの卵よりも小さく、鳥の卵のような硬い炭酸カルシウムの殻ではなく、トカゲなどの爬虫類に近い柔らかい革のような質感を持っています。メスは巣穴の奥深くに草や落ち葉を敷き詰めた産座を作り、一度に通常1〜3個(大半は2個)の卵を産み落とし、自らの尾とお腹で優しく挟み込んで約10日間温めます。
Q2:卵を産む爬虫類と、卵を産む哺乳類の卵にはどんな違いがありますか?
A2:構造上の最大の相違点は、産卵時における胚の発達段階と、その後の栄養補給手段です。爬虫類の卵は産み落とされた時点では胚の発生がごく初期段階にとどまり、卵黄の栄養だけで自力で孵化して独立します。一方、単孔類の卵は母親の胎内に長くとどまり、子宮内で栄養液を吸収してある程度育ってから産卵されます。さらに、孵化した後は母親の「母乳」によって育てられる点が決定的に異なります。
Q3:なぜ日本国内の動物園でカモノハシを見ることができないのですか?
A3:オーストラリア政府が国家的な象徴種として厳重な保護政策をとっており、国外への生体移送を学術研究目的であっても極めて厳格に制限しているためです。また、1日に自重の15〜20%に相当する生きたザリガニや水生昆虫を消費する莫大な食費、非常にデリケートな水流・水質環境の維持が必要であり、豪州国外で飼育実績があるのはアメリカ合衆国のサンディエゴ動物園サファリパークなど世界でもごく数箇所に限られています。