ほんの10年前まで、出産祝いといえばベビー服や抱っこ紐、あるいはスタイの詰め合わせといった「形に残る品物」が好まれた。心のこもった贈り物こそが美徳とされ、現金を贈ることはどこか「手抜き」や「味気なさ」の象徴と見なされがちだったからだ。
だが、2026年の現実は大きく様変わりしている。ベビー用品のブランドやデザインに対するこだわりは年々細分化。「せっかく貰ったけれど、すでに同じものを持っている」「自分の好みのデザインではない」といったミスマッチによるストレスを回避したいという贈り手の配慮が、現金志向を強く後押ししているのだ。