鹿児島県高校駅伝予選は、全国で最も厳しい地区予選の一つに数えられる。全国大会へ進めるのは、原則として優勝校のわずか1校のみ。ここで立ちはだかる最大のライバルが、全国制覇の経験も持つ神村学園高等部だ。
両校の激突は、毎年11月上旬に行われる県予選のハイライトとなる。1秒の遅れが、そのまま京都への切符を意味する。指宿市などを舞台に行われる県予選コースは、海風と起伏が選手たちのスタミナを削取るタフな舞台だ。
「鹿児島県で勝つことは、全国で8位以内に入ることと同義である。」
陸上関係者が口を揃えてそう語る通り、鳳凰高校と神村学園の首位争いは、まさに全国レベルの死闘となる。第1区のエース対決からアンカーのトラック勝負に至るまで、両校の監督による区間配置の心理戦、そして選手たちの執念が交錯する。