国内で圧倒的なシェアを誇るLINEや、若年層のビジュアルコミュニケーションの拠点であるInstagramのダイレクトメッセージにおいて、ハートの色の解釈ミスは日々起きている。「今日の作業、助かったよ!」という短い文面に添えられたひとつのハート。送信者は単なる感謝の印として深い意味なくタップしたかもしれないが、受け取った側は数時間にわたってその「色」の理由を探ることになる。
相手が送ってきたのがオレンジ色なら、それは「好意以上、恋愛未満」の絶妙なニュアンスを含んでいる可能性がある。一方、カジュアルな緑や黄色であれば、ビジネスライクな礼儀の範囲内と受け取るのが無難だ。問題は、送信側のデバイス環境や直感的な気まぐれによって、全く意図しない色が選ばれるケースだ。コンテクストを無視した記号解読は、思わぬ自意識過剰や勘違いを生む原因となる。