生のたけのこを手に入れたものの、付属の米ぬかがない、あるいは買い忘れてしまったという場面は珍しくありません。結論から言えば、米ぬかがなくても全く問題なくアク抜きは可能です。米ぬかの役割は、カルシウム分でえぐみ成分(シュウ酸やホモゲンチジン酸)を中和・吸着し、米由来の油分やデンプンでたけのこをコーティングして旨味を閉じ込めることにあります。
最も手軽な代用策は、毎日の炊飯で出る「米のとぎ汁」や「生米」の活用です。たけのこがかぶる程度の米のとぎ汁(濃いめの初洗水がベスト)を使うか、水に対して生米を大さじ2〜3杯程度加えて一緒に茹でるだけで、米ぬかと同等の仕上がりになります。
また、アルカリ性の性質を利用した「重曹(食用の炭酸水素ナトリウム)」も非常に効果的です。水1リットルに対して重曹小さじ1/2〜1程度を加えて茹でることで、繊維を柔らかくしながらアクを素早く煮汁に溶出させます。ただし、重曹を入れすぎると特有の苦味が残ったり、実が柔らかくなりすぎたりするため、分量を守ることが大切です。
なお、アク抜きレシピでよく見かける赤唐辛子ですが、唐辛子なしでもアク抜き自体に支障はありません。唐辛子は殺菌効果やピリッとした引き締め、かすかな風味付けを目的としているため、小さな子どもがいる家庭や辛みが苦手な場合は省略して構いません。