ここ1〜2年で店舗デザインの潮流は決定的な転換点を迎えた。従来の「どこから切ってもきれいな写真が撮れる」アプローチは影を潜め、足を踏み入れた瞬間に別世界へ引き込まれるような「ストーリーテリング型」の空間が主流となっている。
コンクリート打ちっぱなしの無機質な壁に、有機的な土壁や古材を大胆に組み合わせたマテリアルデザイン。エントランスからメインフロアへ至るアプローチに敢えて暗がりを作り、視覚の緊張感を高めてから開放的なダイニングへ誘導する仕掛けなど、建築家とフードプロデューサーの協働による計算し尽くされた設計が光る。