シーチキンとは何か?ツナ缶との違いと原料・商標の真相を徹底解説

シーチキンとは何か?ツナ缶との違いと原料・商標の真相を徹底解説

シーチキンとは何か?ツナ缶との違いと原料・商標の真相を徹底解説の具体的な内容に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

「魚の缶詰であるにもかかわらず、なぜ鳥類を意味するチキンの名が冠されているのか」という疑問は、シーチキン誕生のルーツに直結しています。

歴史を紐解くと、昭和初期の日本におけるマグロ缶詰産業は、主にアメリカ向けの輸出産業としてスタートしました。アメリカ市場では、白くきめ細やかな身を持つ「びんながまぐろ(White Meat Tuna)」が高く評価され、その白く柔らかな肉質と淡白で上品な風味が「まるで鶏のささみ肉のようだ」と絶賛された背景があります。

創業者の後藤磯吉氏らは、この特徴を捉えて「海(Sea)の鶏肉(Chicken)=シーチキン」と命名。1958年に国内商標登録を行い、戦後の高度経済成長期とともに日本人の食卓へ本格投入しました。当時としては極めて斬新だったハイカラなネーミングと、欧米風の食卓を連想させるブランディングが見事に奏功し、主婦層を中心に爆発的な支持を獲得したのです。

現在のはごろもフーズでは、消費者の嗜好や調理用途の多様化に合わせて主に3つの魚種を原材料として使い分けています。

  • びんながまぐろ:「ホワイトミート」と呼ばれる最高級原料。身が白く、脂の乗りが上品で繊維がしっかりしている(主な商品:シーチキンファンシー、シーチキン特選など)。
  • きはだまぐろ:「ライトミート」に分類される代表格。淡いピンク色の身で、適度な旨味と食べ応えがあり、最も流通量が多い(主な商品:シーチキンL、シーチキンLフレークなど)。
  • かつお:同じくライトミートに属し、マグロよりも身が赤みを帯びており、しっかりとした魚本来のコクと出汁の効いた風味が特徴(主な商品:シーチキンマイルドなど)。
高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。