夏の最高気温が40度に迫る日が増えた。露地栽培の作物が病気や高温障害に倒れる中、ハウス内の温湿度と日照量をリアルタイムで分析するシステムが稼働している。センサーが土中の水分量をミリ単位で感知し、必要な分だけ液肥を自動滴下する仕組みだ。
「長年の勘だけに頼っていたら、去年の猛暑で全滅していました」。そう語る地元農家の表情には、安堵と自信がにじむ。水や資材の無駄を極限まで削ぎ落とす手法は、コスト削減だけでなく、環境負荷の軽減という大きな副産物ももたらした。データを積み重ねることで、熟練農家のノウハウがコードに置き換わっていく。