ズーラシアンブラスのコンサートが子どものみならず音楽通の大人の心まで掴んで離さない理由は、計算し尽くされたズーラシアンブラス セットリストにあります。プログラムは単にアニメソングや童謡を演奏するだけにとどまりません。バッハやモーツァルト、ワーグナーといった本格的なクラシックの難曲から、映画音楽、本格的なビッグバンド・ジャズ、ラテンナンバーまで、幅広いジャンルが高度な金管アンサンブル用に編曲されています。
ステージを統括するのは、シルクハットとタキシードを纏ったオカピ(指揮者・リーダー)です。オカピが指揮棒を振るうだけでなく、時にピアノを華麗に弾きこなしたり、自由気ままな動物メンバーたちをコミカルに手綱さばきしたりすることで、会場には終始笑いと驚きが絶えません。金管五重奏という編成の限界を超えた重厚な響きと、各楽器の限界音域を軽々と行き来するソロパートの迫力は、一般的なプロオーケストラ公演と比較しても遜色がない仕上がりです。