群馬県とストリートファッションの結びつきは、偶然生まれたものではない。90年代の裏原宿ムーブメントを牽引し、世界のストリートカルチャーを塗り替えた「A BATHING APE」創業者のNIGO氏、そして「UNDERCOVER」を手がける高橋盾氏。二人がともに群馬県の出身であるという事実は、ストリートの歴史においてあまりに象徴的だ。
彼らが十代を過ごした北関東の風土には、アメリカンカルチャーやパンクロックを独自の嗅覚で咀嚼する土壌があった。ヴィンテージファッションを単なる「昔の服」としてではなく、自らのアイデンティティを語るアートピースとして再解釈する精神。そのDNAは、今も地元のセレクトショップや古着バイヤーたちの感性に脈々と息づいている。