Web上の一部コミュニティで散見される誤解のひとつに、「万楽は名古屋名物の好来系(総本家好来道場など)の流れを汲む店なのか?」という議論があります。しかし、これは明確に異なるアプローチです。
好来系は根菜類(タマネギ、ニンジン、ニンニクなど)を主体とした澄んだスープに極太メンマ(松・竹・寿)を合わせる淡麗系の薬膳スープであるのに対し、万楽は豚骨を力強く炊き出した濃厚な動物系白湯に漢方生薬を溶け込ませる独自処方を採用しています。ジャンルとしての成り立ちも味の骨格も別物であり、両者を混同して訪れると良い意味で予想を裏切られることになります。
また、「薬膳だから毎日食べても太らない」「塩分ゼロ」といった極端な健康言説も誤解です。万楽のラーメンはあくまで本格的な豚骨醤油ラーメンとしての塩気とコクを備えた嗜好品であり、漢方の効能による代謝促進や胃腸への配慮がなされているとはいえ、スープの飲み干しすぎには適度な自制が必要です。
【プロの結論】万楽をおすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
フードジャーナリズムの観点から、万楽への訪問を心から推奨できるターゲット層と、やや好みが分かれる可能性がある層を分類しました。
【強くおすすめできる人】
・濃厚な豚骨醤油が好きだが、脂っこすぎるラーメンは翌日の胃もたれが気になる人
・トロトロに仕上がった本格派の絶品チャーシューを心ゆくまで堪能したい人
・車でアクセスしやすく、回転の速い清潔感のある老舗で食事をしたいファミリー・グループ
・卓上調味料を駆使して、自分好みの味のグラデーションを楽しみたい人
【慎重に検討すべき人】
・煮干しや昆布出汁をベースにした、油分の極めて少ない透明な清湯和風ラーメンのみを求めている人
・極太の低加水ストレート麺(二郎系や家系のような麺)しか受け付けない人