インターネット上の掲示板やSNSでは、病院の機能や将来計画について事実と異なる情報が一人歩きすることがあります。ここでは代表的な2つの誤解を正します。
第1に、「福井赤十字病院の全面建て替えや移転計画」に関する噂です。近年、老朽化対策や動線の近代化に関する議論が地域で取り沙汰されることがありますが、現時点で病院機能が市外へ全面移転するような決定事項はありません。実際には、既存敷地内での耐震改修、ハイブリッド手術室の増設、高度医療機器の更新、外来化学療法室のリニューアルなど、診療機能を維持しながら段階的に施設を高度化する「機能継続型リノベーション」が進められています。
第2に、「救急外来(ER)に行けば紹介状なしでもすぐ専門医に診てもらえる」という誤解です。救急外来はあくまで「夜間・休日の救急初期診療」を行う場であり、来院順ではなく重症度を判定する「院内トリアージ」によって診察順が決まります。軽症での時間外受診には、時間外選定療養費が加算される場合があるほか、昼間の専門外来のような精密検査は行われません。「平日の昼間に紹介状を持って受診する」ことが、最も正確かつ経済的な診療ルートです。