Q1:便の一部しか水に浸かっておらず、水面上に出ている部分から採取すれば大丈夫ですか?
A1:どうしても日程的にやり直しが効かない場合の「次善の策」としてはあり得ますが、推奨はされません。便は水分を吸収しやすいため、毛細管現象によって水溜まりの洗浄剤成分や水分が水面上の部位まで吸い上げられている可能性があります。可能であれば翌日の排便で再採取するのが確実です。
Q2:健康診断の当日に1日分しか採れなかった場合、受け取ってもらえますか?
A2:多くの医療機関や健診センターで受領してもらえます。大腸がん検診の便潜血検査は「2日法」が標準ですが、1回法であっても病変の検出率は約50〜70%を維持できます。0本で未受検になるより、確実に成功した1本だけを提出する方が圧倒的に価値があります。
Q3:水没した検体を提出して「異常なし」と出た場合、信じて良いですか?
A3:残念ながら、その結果を信頼することはできません。血液成分が水没やトイレ洗剤によって破壊された結果としての「見せかけの陰性(偽陰性)」である可能性を否定できないためです。自覚症状(便が細い、腹痛、便秘と下痢の繰り返しなど)がある場合は、検診結果にかかわらず消化器内科を受診し、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けることを強くおすすめします。
Q4:採便キットは何日前から採取して保存できますか?
A4:一般的には提出日の前日および当日を含む「3〜4日以内」の採取が推奨されています。採取後は直射日光を避け、冷暗所(可能であればビニール袋に密閉して冷蔵庫の野菜室など)で保管してください。常温放置すると便中のヘモグロビンが自身の酵素や細菌によって分解され、これもまた偽陰性の原因となります。