厳罰化や補導を繰り返しても若者が集まり続ける理由は、彼らが抱える家庭や学校における強烈な孤立感にあります。
取材で多く聞かれるのは、「家に居場所がない」「親から存在を否定された」「学校で孤立している」という切実な声です。機能不全家族のもとで育ち、精神的な逃げ場を失った若者にとって、トー横は「何もしなくても、自分と同じ境遇の仲間が受け入れてくれる場所」として機能してしまっています。
さらに、TikTokやX(旧Twitter)などのSNS文化がこの現象を加速させています。「トー横界隈」として独自のファッションやメイク、スラングを共有し、リアルとネットが融合した承認欲求のコミュニティが形成された結果、若者にとっての「唯一の居場所」という強固な精神的依存が生まれているのです。