どれほど街がスマート化されようとも、天神に来たからには外せない鉄板の味がある。濃厚な豚骨スープの香りが漂う博多ラーメン、プリプリの牛モツとニラが山をなすもつ鍋、そして旨味が凝縮された白濁スープが染み渡る水炊きだ。これら伝統のソウルフードも、天神では独自の深化を遂げている。
長年愛される老舗はスープの切れ味を研ぎ澄まし、新世代の店はオーガニック食材や極細麺の新たなアプローチで挑む。単なる「ご当地グルメ」の枠を超え、世界中の美食家を唸らせるレベルへと昇華した名店が、天神の半径数百メートル以内にひしめき合っている。