天理教校学園を語る上で欠かせないのが、生徒全員が過ごした濃密な寮生活の実態です。親元を遠く離れ、男子寮・女子寮に分かれて送る生活は、徹底した信仰と規律に貫かれていました。
毎日の生活は、早朝の起床から始まる「朝のおつとめ」と神殿参拝、境内地の清掃奉仕である「ひのきしん」からスタートします。放課後も部活動や自主学習に励んだ後、夜のおつとめを行い、消灯時間が厳格に管理される生活が日常でした。スマートフォンなどの通信機器の利用にも厳しいルールが設けられ、デジタルから距離を置いた環境で仲間と直接向き合う時間が徹底的に確保されていました。
思春期におけるこの過酷ともいえる共同生活は、時に対立や葛藤を生みながらも、それを乗り越えることで生涯にわたる強固な絆を形成しました。卒業後何十年が経過しても「学園時代の同期は家族同然」と語る卒業生が多いのは、この濃密な全寮制教育の賜物です。