Filmarksや映画レビューサイト、SNS上の膨大な口コミを検証すると、公開当時リアルタイムで鑑賞した世代と、配信サービスを通じて本作を知った若いZ世代・α世代とで、興味深い視点の違いと共通項が浮かび上がってきます。
当時の観客からは「窪塚洋介のカリスマ性が頂点を極めた瞬間を目撃した」「キングギドラの音楽と渋谷のバイオレンスに痺れた」といったカルチャー的な熱狂を懐かしむ声が多く見られます。一方で、近年に初めて鑑賞した層からは、「右傾化や社会の分断、若者の孤独というテーマが、今の日本社会と完全に地続きに感じられて鳥肌が立った」という鋭い分析が多く寄せられています。
単なるノスタルジーにとどまらず、混迷を深める現代の構造的不安と共振している点が、本作の評価を一段と高固なものにしています。