フジテレビ月曜9時枠の快進撃を語る上で、劇中歌・主題歌の存在は切り離せません。月9の演出陣は、単にタイアップ曲をエンディングに流すのではなく、「物語の感情のピークにイントロを滑り込ませる」演出技法を徹底的に研ぎ澄ませてきました。
小田和正の『ラブ・ストーリーは突然に』が流れるタイミングは、現代でもテレビドラマにおける劇伴演出の教科書と称されています。カッティングギターの印象的なイントロがリカの切ない笑顔と重なる瞬間、視聴者の情動は一気に引き上げられました。さらに久保田利伸 with NAOMI CAMPBELLの『LA・LA・LA LOVE SONG』や、宇多田ヒカルの『Can You Keep A Secret?』など、月9主題歌名曲まとめに名を連ねる楽曲は、いずれもミリオンセラーを記録し、音楽チャートとドラマ枠が完全な共鳴関係を築いていました。
この「音楽が鳴った瞬間に物語が加速する」という緻密な音響設計は、配信時代の現在でも極めて重要視されており、劇伴作家やアーティストの起用には現在も各クールの大きな注目が集まっています。