新羅の日本における一般的な読み方は「しらぎ」です。古代の日本語では「しら」や「しらき」とも呼ばれ、現代の韓国語では「シルラ(Silla / 신라)」と発音されます。古代朝鮮半島において、北方の高句麗(こうくり)、南西部の百済(くだら)とともに激しい覇権争いを繰り広げた「三国時代」の主役の一角です。
三国はいずれも朝鮮半島に位置しながら、その風土や国家の性格には際立った違いが存在しました。
中国大陸と国境を接する高句麗は広大な領土と強大な騎馬軍団を誇る軍事大国であり、南西部の百済は黄海を介した海上貿易に秀で、中国南朝や倭国(日本)と極めて友好的な関係を築く洗練された文化国家でした。これに対し、半島南東部の山背に囲まれた新羅は、地理的に中国大陸の先進文明から遠く離れていたため、当初は発展が最も遅れていました。
しかし、後発国であった新羅は、貴族の子弟を軍事的・精神的エリートとして育成する青年組織「花郎(ファラン)」の導入や、徹底した中央集権化の推進によって強靭な結束力を獲得。最終的に三国の中で唯一、半島全土を統合する強国へと大化けを果たしました。