ここで改めて、闇営業問題の全貌と芸能界の裏事情を検証したい。長年、吉本興業をはじめとする大手プロダクションでは、若手芸人に対するギャラ配分の低さが取り沙汰されてきた。「若手のうちは1ステージ数百円」といった極端なギャラ構造の真実が、闇営業へ手を伸ばす心理的インセンティブを生み出していたのは否定できない事実だ。
さらに問題の根深さを物語るのは、反社会的勢力との接触経路である。パーティーの主催者や仲介者が巧みに身元を隠し、タレントへ接近する。結果として、意図せぬ形で危険な組織の威光を高める客寄せパンダに仕立て上げられていたのだ。事務所側も個人の裁量に頼り切り、危険な接点を遮断するリスク管理を怠っていた側面は否めない。