2019年秋、30年間勤めた局を退社し、フリーへと転身した直後の異変だった。体に走る激痛と倦怠感。精密検査の結果判明したのは、悪性リンパ腫の中でも進行が早い「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」という血液のがんであった。しかも病状は全身に転移したステージ4。命の危険すら迫る危機的状況だった。
「なぜ今なのか」。独立したばかりの夢と希望が、一瞬にして打ち砕かれた衝撃は想像に難くない。しかし、笠井信輔氏は逃げなかった。自らの病名を公表し、治療に専念することを宣言。病室からのSNS発信を開始した。自らのリアルな日常をありのままに記録し続ける姿勢は、多くの視聴者に強い感銘を与えた。