1990年代にアメリカの自然療法医ピーター・J・ダダモが提唱し、世界的なベストセラーとなった『ダダモ博士の血液型健康百科』は、血液型ごとの進化史に基づいた食事法を世に知らしめた。当時はいわゆる民間療法的な扱いを受けることも少なくなかったが、腸内マイクロバイオーム解析が進んだ現在、予防医学の現場でその直観の正しさが再評価されている。
遊牧民の主食は、馬や羊の乳を発酵させた乳製品、そして赤身の肉類だった。植物性レクチン(特定の糖鎖と結合するタンパク質)に対する耐性においても、B型は農耕民由来のA型とは大きく異なる反応を示す。牛乳やヨーグルトなどの乳糖・乳タンパクを効率よくエネルギーへ変換できる一方で、トウモロコシや鶏肉に含まれる特定のレクチンが代謝低下を引き起こしやすい体質的背景は、まさに遊牧生活の食習慣そのものが反映された結果と言える。