本作の監督を務めるのは、人間の内面に潜む暗部を美しくも残酷に切り取る手腕で知られる新藤風だ。過去作でも見せた映像美と心理描写の鋭さは、今作『学校のプールサイド』においてさらなる深化を見せている。水底に落ちる影、漂う塩素の匂い、夕暮れ時の水の音。視覚と聴覚を鋭く刺激する演出が、静かな恐怖を増幅させていく。
撮影現場のスタッフによれば、新藤監督は光の差し込み方ひとつに数時間を費やし、キャストの微細な表情の変化を粘り強く追い続けたという。妥協を一切許さないその執念が、画面全体に重厚な緊張感を醸し出している。