Mrs. GREEN APPLEの表現領域は、もはやスタジアムのステージすら飛び出している。ボーカル大森元貴が紡ぎ出す緻密なメロディラインと、バンドが放つ圧倒的なエネルギー。それらを映像作品として構築し直す作業は、彼らにとって必然の進化だったと言える。
今作の監督を務めた映像クリエイター陣は、数ヶ月にわたる密着撮影と幾重にも重なる音響デザインを敢行。ステージ上の汗の滴りから指先の微細な震えまで、肉眼では捉えきれない美を完璧にフレームに収めた。スクリーンに向き合う私たちは、単に演奏を鑑賞しているのではない。彼らの思考の最深部を覗き込んでいるのだ。