現在の重厚で強面なイメージが定着している竹内力ですが、キャリア初期の若い頃の映画作品を振り返ると、その劇的な変遷に誰もが驚かされます。
元銀行員という異色の経歴を持つ竹内力は、芸能界デビュー当初、映画『キャバレー』(1986年)や『極道の妻たちII』(1987年)などに爽やかな二枚目俳優として出演していました。長身で端正な顔立ちを活かし、トレンディドラマや青春映画でも活躍していたのです。この初期のスマートな佇まいを知ることで、その後の肉体改造と役作りによる劇的なスタイルチェンジの凄さがより際立ちます。
さらに近年では、その強烈なビジュアルと凄みをセルフパロディ的に活かした大作映画への出演でも話題を呼びました。興行収入約60億円を記録した大ヒット映画『テルマエ・ロマエ』シリーズでは、濃い顔立ちの俳優陣が集結する中、存在感抜群のキャラクターを怪演。凄みとユーモアが同居した唯一無二のコメディリリーフとして、幅広い世代の観客を爆笑させました。