日本国内でスタバのリフレッシャーズが惜しまれつつ姿を消した背景には、単なる売上の増減にとどまらない、スターバックス本部のグローバル戦略とサプライチェーンの変革がありました。
最大の発端となったのは、生豆抽出エキス(グリーンコーヒーエクストラクト)の調達と製造ラインの整理です。リフレッシャーズは焙煎前の生豆から特殊製法で抽出した透明なカフェイン液をベースにしており、通常のコーヒーやエスプレッソとは全く異なる専用原料を必要としていました。この独自原料の管理コストと、世界的な供給バランスの調整が最初のハードルとなったのです。
さらに決定打となったのが、スターバックス ジャパンによる「TEAVANA(ティバーナ)」ブランドと「コールドブリュー」への投資集中です。2016年秋以降、スタバはティー市場の本格開拓を宣言し、アイスティーを軸にしたリフレッシュメント領域の再構築を進めました。その結果、アイスドリンクの枠組みが紅茶・ハーブティーベースへと一本化され、リフレッシャーズは役割を引き継ぐ形でレギュラーおよび季節メニューの座を譲ることになりました。