雪女と蟹を食う衝撃の結末と伏線!重岡大毅が魅せる生と死の旅

雪女と蟹を食う衝撃の結末と伏線!重岡大毅が魅せる生と死の旅

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本作のもう一つの主役は、日本列島を縦断するロケーションそのものだ。きらびやかな都会のネオンから離れ、寂れた温泉街、霧深い峠道、寂寞とした北国の海岸線へと風景が移り変わるにつれ、画面の温度が徐々に下がっていく。

だが不思議なことに、北へ進めば進むほど、二人の距離は縮まり、画面に宿る「生の体温」は熱を帯びていく。旅先で出会うご当地グルメ――特にタイトルにも冠された蟹を貪り食うシーンは圧巻だ。蟹の殻を割り、無心で身を口に運ぶ行為は、生命を体内に取り込む儀式に他ならない。

「食べることは、生きること」。言葉にすれば陳腐に聞こえる真理が、追い詰められた男女の食事風景を通して、凄まじい説得力をもって突きつけられる。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。