もちろん、番組制作陣も手をこまねいているわけではない。カメラマンやスタッフは通行人や近隣住民に変装し、子供の動線を徹底的にガードしている。万が一の事態に備えたシミュレーションも重ねられているという。しかし、どれほど対策を講じても、突発的な事故や暴走車の存在を100%防ぐことは不可能だ。
視聴者が最も恐怖を感じるのは、その「万が一」が起きた時のことだ。テレビのエンターテインメントのために、まだ判断力のない幼児の命を危険にさらす価値があるのか。この倫理的な問いに対して、番組側が明確な答えを提示できているとは言い難い。