今泉悠の名前が業界内外に広く知られるきっかけとなったのが、2016年の受賞だった。スポーツアイウェアの老舗ブランド「Swans」との協業で生まれたサングラスが、「アイウェア・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたのだ。
Swansは1911年創業の山本光学が展開するブランドで、スポーツサングラスとして高い信頼を得ている。今泉はこのブランドとコラボレーションし、機能性とデザイン性を両立させたモデルを開発した。
この受賞は、今泉が単なる職人ではなく、デザイナーとしての才能も持つことを証明した。機能を損なわずに美しいフォルムを実現する──それは言葉にすれば簡単だが、実現には高度な設計力と製造技術が必要だ。
協業が生み出す新しい価値
Swansとのプロジェクトは、今泉にとって大きな学びの機会でもあった。スポーツアイウェアには、ファッション眼鏡とは異なる要求がある。激しい動きにも耐える堅牢性、長時間使用しても疲れないフィット感、視界を妨げないレンズ設計。
今泉はこれらの課題に対し、ayameで培った美意識を持ち込んだ。結果として生まれたのは、スポーツシーンだけでなく日常使いもできる汎用性の高いサングラスだった。この成功は、彼の適応力と創造性の高さを物語っている。