言語学者Noam Chomsky(ノーム・チョムスキー)が提唱した生成文法の視点を借りるまでもなく、人間が発する言葉には空間認知と身体感覚が色濃く反映されている。語学学習・句動詞(Phrasal Verbs)の体系を研究するCambridge University Press(ケンブリッジ大学出版局)のコーパス分析においても、「come up with」は単なる受動的な着想ではなく、「内省の深みから何かを携えて浮上する動き」として定義されることが多い。
構造を分解してみると、その躍動感が鮮明になる。「come(来る)」に、下から上への移動を示す「up(浮上)」、そして目的物を伴う「with(〜を携えて)」が結合している。つまり、頭の奥底で練り上げられたアイデアや資金、あるいは言い訳を、目に見えるテーブルの上へと「引き上げて提示する」感覚だ。ふと思い浮かんだという偶発的な出来事ではなく、知的な格闘や探索の末に成果物を掴み取ってくるニュアンスが、この3つの単語の中に凝縮されている。