結論から明確に記すと、パク・テスは最終回まで堂々と生存しています。それどころか、作中で最も幸福で尊厳に満ちた結末を迎えた人物のひとりです。
最終回(第77話)において、正祖は志半ばで倒れ、改革の夢を遺して世を去ります。しかしテスは自暴自棄になることも殉死することもなく、主君が最期まで願っていた「民のための国づくり」を現実のものとするため、しっかりと前を向いて生き続けました。サンが創設した親衛軍「壮勇営(チャンヨンヨン)」の中核として軍功を重ねたテスは、やがて武官最高峰の官職のひとつである従二品・同知中枢府事(トンジチュンチュブサ)にまで登り詰めます。
物語のラストシーンで描かれたのは、サンの後を継いで即位した幼き第23代王・純祖(スンジョ)が、父と同じように軍の調練を見つめる姿でした。白髪が混じり、威厳ある重臣となったテスは、遠くから純祖の成長を温かい眼差しで見守り、その後サンの陵墓へと足を運びます。
「殿下、あの子は立派な王になられます。どうか空の上から見守っていてください」
風が吹き抜ける墓前で、かつての友であり敬愛する主君であったサンに優しく語りかけるテスの姿をもって、全77話の壮大なドラマは幕を閉じました。テスはサンとソンヨンという最愛の2人の魂を背負い、彼らの遺志を次代へと継承する「生き証人」としての役割を完遂したのです。