火のないところに煙は立たない。しかし、ネット社会においては「全く無関係な火種」から巨大な煙が立ち上ることがある。今回の騒動の背景には、いくつかの偶発的な要因が重なっていた。
まず指摘されているのが、インフルエンサーやまとめサイトによる「釣りタイトル」だ。アクセス数を稼ぐため、あえて主語を曖昧にしたり、過去の別の訃報(例えば、グループに関わったスタッフや、他のアイドルグループのメンバーの訃報)と「AKB48 1期生」というワードを意図的に並べて配置した記事が乱立した。これがSNSのタイムラインで拡散される過程で尾ひれがつき、最悪の誤解へと発展してしまったのだ。
さらに、AIを活用したトレンド検知アルゴリズムが、ユーザーの「えっ、誰が死んだの?」という不安による検索行動を「急上昇ワード」として過剰に評価し、さらに多くの人の目に触れさせるという悪循環も起きていた。