こうした隠れ家スポットの台頭は、既存のレジャー市場のあり方にも大きな変化を迫っている。世界最高峰のアトラクション体験を提供するユニバーサル・スタジオ・ジャパンが大阪の観光シーンを牽引し続ける一方で、旅行者のニーズは「大勢で楽しむ巨大テーマパーク」から「限られた者だけが共有する圧倒的な没入空間」へと二極化が進行中だ。
特にアフター万博の局面を迎えた日本の観光エンターテインメント産業において、都市そのものを巨大なアトラクションに見立てる試みが注目を集めている。ハリウッド級の大規模エンタメとは一線を画す、路地裏の秘密空間。マス観光からプライベート体験へのシームレスな移行が、インバウンドの富裕層や国内のリピーターを惹きつけて止まない。