千歳烏山祭りの最大の見どころは神輿渡御だ。複数の町会がそれぞれの神輿を担ぎ、商店街を練り歩く。その光景は圧巻である。重さ約300キロの大神輿を担ぐのは主に地元の青年団だが、近年は女性や子どもも参加する子ども神輿も人気を集めている。
神輿のルートは毎年ほぼ同じだが、細部は微調整される。交通規制の関係で警察との綿密な調整が必要だからだ。午後2時に駅前を出発し、主要商店街を約2時間かけて巡行する。沿道には数千人の観衆が詰めかける。
伝統と現代の融合
興味深いのは、伝統的な神輿渡御に現代的要素が加わっている点だ。2010年代からは、神輿にLEDライトを装飾する試みが始まった。夕暮れ時に美しく輝く神輿は、SNS映えするとして若い世代からも注目を集めている。
批判もあった。「伝統を冒涜している」という声だ。しかし実行委員会は丁寧に説明を重ねた。伝統の本質を守りながら、新しい世代に祭りの魅力を伝える工夫が必要だと。結果として、この革新は広く受け入れられた。